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「仕事用の椅子」。こう言われて皆さんは、どんな椅子を思い浮かべますか?私はvanilla入社当時からアーロンチェアで仕事をしていたことで、仕事用の椅子=アーロンチェアでイメージが刷り込まれています。今考えるとインテリア業界の右も左も分からない新人がアーロンチェア(Aeron Chair)で仕事ができるなんて、とても幸運だったように思います。デザイナー・設計士・音楽プロデューサー・漫画家といった各業界のプロフェッショナルが使う椅子を最初から使えるんです、自分まで格好良くなった気がしました。
そして約10年、たくさんの方がアーロンチェアオーナーになるお手伝いをする中で、それは自分だけの感覚ではないと思うようになりました。もしかするとシャネルやコーチ、ロレックスやオメガなどのブランド品を身につける感覚にも近いのではないでしょうか。買って終わりじゃない。「この椅子を持っていて、この椅子で仕事をしている」というステータスと充実感。それがモチベーションに繋がり、自分が思う以上の結果を生み出しているのかもしれません。
アーロンチェアはデスクワーカーにとっての「憧れの椅子」「最高のワークチェア」であり、これはもはや「アーロンチェア」という、ひとつのブランドになっていると言っても過言ではないでしょう。
アーロンチェアを製造するハーマンミラー社の人間工学では「快適さとは不快ではない状態のこと」と定義しています。体型や使うシーンに合わせて細かく調整できる機能に加え、腰にかかる負担を軽減させるだけでなく熱をこもらせない張り地を持つアーロンチェアは、まさに「快適さ」を体現した椅子とも言えるでしょう。ただし、ここでいう快適さとは仕事をする時のこと。アーロンチェアの背もたれはハイバックでもなければ、ヘッドレストもありません。確かにヘッドレストに頭を預けるのは気持ちが良いと思います。しかしアーロンチェアはワークチェア、仕事をするための椅子なんです。仕事をする時の姿勢と休む時の姿勢は全くの別物。集中力を高める椅子が安らげる椅子とイコールにはなりません。それを踏まえると、いかに快適に"仕事"をするかで考えた時のアーロンチェアの右に出る物はいません。快適に集中させてくれる究極の椅子、それがアーロンチェアなんだと私は思います。
新型のアーロンチェア リマスタードに使われる張り地は500回ものデザインを練り直した末に完成した新しい張り地「8Z(エイトズィー)ペリクル」。8Zペリクルはテンションを横方向に背中を4つ、座面を4つの計8つのゾーン(zone)に横割りされ、負荷がかかる場所に合わせて張り地の強度が変えられています。体圧を部位によって調整し、座った際の安定性や姿勢の矯正力が向上し、快適さと人間工学的なサポートを最も必要とする場所へもたらします。
最も柔らかいゾーンはソフトゾーンと呼ばれ、背もたれでは肩甲骨周りの筋肉の動きを阻害しないように、座面では骨盤が沈み込むような張りの強さに設定されています。柔らかいゾーンはスタビライズゾーンと呼ばれ、ソフトゾーンより一段テンションが強く、背もたれでは腰を包み込んで安定させ、座面ではソフトゾーンで骨盤が沈み込むため、座面奥に向かって傾斜が付き、座ったときに安定します。最も硬い部分は、背もたれでは骨盤を押し出し仙骨をサポート、以前はバナナ型のクッションを先端下に配していた座面は先端の張りを硬くすることで、部材を減らしよりスマートに。今回の新型アーロンチェア リマスタードから張り地パターンは各フレームカラーに合わせた専用のものが当てられています。
理想的な背骨のS字カーブを描かせるポスチャーフィットはサポート部位が仙骨(SACRUM)と腰椎(Lumber)の2箇所に増えたポスチャーフィットSLに進化しました。ポスチャーフィット本体下部にあるダイヤルを左右どちらからでも回すとテンションが変更されます。人体の骨盤(仙骨)と背骨のつながった部分は固定されており、骨盤の角度によって背骨のカーブが決まります。言い換えれば、骨盤の角度を正しく固定することによって、背骨の正しいカーブが保たれ、無理のない姿勢が保てることになります。新型アーロンチェア リマスタードは腰部を幅広くサポートして、健康的な立った姿勢と同じような状態を再現します。
アーロンチェアには、端から中間というデザインアプローチを基に、できる限り広範囲な体型のニーズを満たすため3種類のサイズが用意されました。エクスクルーシブ(特定の人)ではなくインクルーシブ(すべての人)に。このインクルーシブな考えはアーロンチェアのDNAの不可欠な要素となり、新しいアーロンチェアにもしっかりと受け継がれています。
商品スペック・納期
1994年にアーロンチェアが発表された時、それまでの革張りであったり木やクッションを用いて作られた椅子とはまったく違う、メッシュを座面に用いたそのデザインが大きな反響、そして衝撃を与え、「座り方」の概念を変えただけではなく、チェアの在り方についての人々の考え方をも変えました。しかしそれから20年以上の月日が経ち、人々の生活はたくさんの変化を迎えました。デザインとは進化するもの。アーロンチェアも変化、進化を迎える時が訪れたのです。
左:現行、右:アーロンチェア リマスタード
アーロンチェアの生みの親である故ビル・スタンフ
アーロンチェアのラフスケッチ
世界で最も愛されているワークチェアを進化させるべく、ハーマンミラーはビルスタンフと共にアーロンチェアを作り上げたドン・チャドウィックに依頼をしました。彼は、オリジナルのアーロンチェアの設計基準を現代の仕事とテクノロジーを考え合わせながら見直しました。
より強く洗練されたマテリアル、より操作性が良くなった調節機能、新しいフィニッシュオプション、そしてより健康的かつ、より快適な座り心地を備えることとなりました。新型アーロンチェアとして、リメイクまたは再設計されたのではなく、リマスターされたのです。
1936年アメリカ、カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア大学で工業デザインを学び、在学中は他の学生たちとは異なり、チャドウィックは家具に注意を向けていました。そして大学でチャールズ&レイ・イームズの講義を聴いた後、『家具は、デザイナーに、たとえインダストリアルデザイナーであっても、素材を新しい革新的な方法で使うことによって、人びとの暮らしに「真の違い」を作り出すチャンスを与えてくれる』と確信しました。そして1974年「チャドウィック・モジュラー・シーティング」を発表。商業デザイナー協会コンクールで1位に選ばれ、以降も様々な作品を発表、受賞歴を重ねていきます。
アーロンチェアに取り付けられているポスチャーフィットは、ハーマンミラーがワーカーをリサーチし「チェアの前方部分に体重をかけ、長時間に渡って座ったまま働いている」という結果から開発が進められました。いわゆる前屈みの姿勢で働く人が多く、首・肩のこり、頭痛・疲労感、腰痛などの問題を抱えていました。前屈みにならずにまっすぐとした姿勢を保つためには、人間が立っている姿勢の時と骨盤の角度が同じくなるよう、着座時に背もたれの下方部分と骨盤の隙間をなくすサポートが重要となります。普通ではいかに深くチェアに腰掛けたとしても隙間ができてしまいます。そこでハーマンミラーではオフィス家具メーカーとして初めて、新たな腰部のサポートを開発しました。開発にあたっては腰痛治療の専門家でもあり、人間工学の観点から椅子を研究していたブロック・ウォーカー博士を中心に開発されました。ブロック・ウォーカー博士は飛行機、レーシングカーのコックピット開発に携わるなど、海洋産業や航空宇宙産業、モータースポーツ産業など様々な分野でコンサルタントとして活躍をしています。事実、事故によって40箇所以上を骨折し動くことすらままならなかったインディ500のドライバーは、ウォーカーが開発したシートによって優勝した逸話もあります。
背骨が歪んでしまうことは腰痛の原因となります。腰痛を予防するためには背骨をS字にキープすることが重要となります。そして背骨の形状は主に骨盤に左右されるため、骨盤を正しい位置でサポートすることが重要となります。骨盤が前にずれ、前屈みの姿勢になってしまうと、立っているときに比べ約2倍の負荷が椎間板にかかってしまいます。ポスチャーフィット機能は、背骨・骨盤を正しい位置でサポートすることで負荷を軽減し、快適な姿勢を維持してくれます。
新しいアーロンチェアは再生材料39%、再生可能材料を最大91%使用しています。アーロンチェアは1994年の発表時に持続可能性の新たな基準を設けました。そして今回のアップデートでは、チェアの重量を約1.3キロ減らし、室内空間における化学物質の排出量が最小限であるかをテストする米国環境基準「グリーンガード」のゴールド認定を取得して、さらに一歩前進しました。
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アーロンチェアリマスタードフル装備 Aサイズ
アーロンチェアを使うということ
「仕事用の椅子」。こう言われて皆さんは、どんな椅子を思い浮かべますか?
私はvanilla入社当時からアーロンチェアで仕事をしていたことで、仕事用の椅子=アーロンチェアでイメージが刷り込まれています。今考えるとインテリア業界の右も左も分からない新人がアーロンチェア(Aeron Chair)で仕事ができるなんて、とても幸運だったように思います。デザイナー・設計士・音楽プロデューサー・漫画家といった各業界のプロフェッショナルが使う椅子を最初から使えるんです、自分まで格好良くなった気がしました。
そして約10年、たくさんの方がアーロンチェアオーナーになるお手伝いをする中で、それは自分だけの感覚ではないと思うようになりました。もしかするとシャネルやコーチ、ロレックスやオメガなどのブランド品を身につける感覚にも近いのではないでしょうか。
買って終わりじゃない。「この椅子を持っていて、この椅子で仕事をしている」というステータスと充実感。それがモチベーションに繋がり、自分が思う以上の結果を生み出しているのかもしれません。
アーロンチェアはデスクワーカーにとっての「憧れの椅子」「最高のワークチェア」であり、これはもはや「アーロンチェア」という、ひとつのブランドになっていると言っても過言ではないでしょう。
快適と集中を求めた究極のデザイン
アーロンチェアを製造するハーマンミラー社の人間工学では「快適さとは不快ではない状態のこと」と定義しています。体型や使うシーンに合わせて細かく調整できる機能に加え、腰にかかる負担を軽減させるだけでなく熱をこもらせない張り地を持つアーロンチェアは、まさに「快適さ」を体現した椅子とも言えるでしょう。
ただし、ここでいう快適さとは仕事をする時のこと。
アーロンチェアの背もたれはハイバックでもなければ、ヘッドレストもありません。確かにヘッドレストに頭を預けるのは気持ちが良いと思います。しかしアーロンチェアはワークチェア、仕事をするための椅子なんです。仕事をする時の姿勢と休む時の姿勢は全くの別物。集中力を高める椅子が安らげる椅子とイコールにはなりません。
それを踏まえると、いかに快適に"仕事"をするかで考えた時のアーロンチェアの右に出る物はいません。快適に集中させてくれる究極の椅子、それがアーロンチェアなんだと私は思います。
進化した人間工学的サポート
新型のアーロンチェア リマスタードに使われる張り地は500回ものデザインを練り直した末に完成した新しい張り地「8Z(エイトズィー)ペリクル」。
8Zペリクルはテンションを横方向に背中を4つ、座面を4つの計8つのゾーン(zone)に横割りされ、負荷がかかる場所に合わせて張り地の強度が変えられています。体圧を部位によって調整し、座った際の安定性や姿勢の矯正力が向上し、快適さと人間工学的なサポートを最も必要とする場所へもたらします。
最も柔らかいゾーンはソフトゾーンと呼ばれ、背もたれでは肩甲骨周りの筋肉の動きを阻害しないように、座面では骨盤が沈み込むような張りの強さに設定されています。
柔らかいゾーンはスタビライズゾーンと呼ばれ、ソフトゾーンより一段テンションが強く、背もたれでは腰を包み込んで安定させ、座面ではソフトゾーンで骨盤が沈み込むため、座面奥に向かって傾斜が付き、座ったときに安定します。最も硬い部分は、背もたれでは骨盤を押し出し仙骨をサポート、以前はバナナ型のクッションを先端下に配していた座面は先端の張りを硬くすることで、部材を減らしよりスマートに。
今回の新型アーロンチェア リマスタードから張り地パターンは各フレームカラーに合わせた専用のものが当てられています。
理想的な背骨のS字カーブを描かせるポスチャーフィットはサポート部位が仙骨(SACRUM)と腰椎(Lumber)の2箇所に増えたポスチャーフィットSLに進化しました。ポスチャーフィット本体下部にあるダイヤルを左右どちらからでも回すとテンションが変更されます。
人体の骨盤(仙骨)と背骨のつながった部分は固定されており、骨盤の角度によって背骨のカーブが決まります。
言い換えれば、骨盤の角度を正しく固定することによって、背骨の正しいカーブが保たれ、無理のない姿勢が保てることになります。
新型アーロンチェア リマスタードは腰部を幅広くサポートして、健康的な立った姿勢と同じような状態を再現します。
サイズ展開
A B Cサイズで快適なチェアライフを
アーロンチェアには、端から中間というデザインアプローチを基に、できる限り広範囲な体型のニーズを満たすため3種類のサイズが用意されました。
エクスクルーシブ(特定の人)ではなくインクルーシブ(すべての人)に。
このインクルーシブな考えはアーロンチェアのDNAの不可欠な要素となり、新しいアーロンチェアにもしっかりと受け継がれています。
商品スペック・納期
幅65.5 奥行65.5(座面奥行45.5)cm
高さ88.0~98.0(座面高38.0~48.0)cm
【梱包サイズ】
高さ:約 100-110cm/横:約70-75cm/奥行:約70-75cmとなります。
(箱サイズはプロダクト毎に異なります)
背部・座部フレーム:ガラス強化熱可塑性ポリエステル、ガラス繊維入りナイロン
アームパッド:セルフスキニングウレタン
脚:ガラス繊維入りナイロン(ナイロン、ポリウレタン双輪キャスターを標準装備)
ペリクルは保証対象外となります。
そのバトンはリマスタードへ
1994年にアーロンチェアが発表された時、それまでの革張りであったり木やクッションを用いて作られた椅子とはまったく違う、メッシュを座面に用いたそのデザインが大きな反響、そして衝撃を与え、「座り方」の概念を変えただけではなく、チェアの在り方についての人々の考え方をも変えました。
しかしそれから20年以上の月日が経ち、人々の生活はたくさんの変化を迎えました。
デザインとは進化するもの。
アーロンチェアも変化、進化を迎える時が訪れたのです。
左:現行、右:アーロンチェア リマスタード
アーロンチェアの生みの親である故ビル・スタンフ
アーロンチェアのラフスケッチ
世界で最も愛されているワークチェアを進化させるべく、ハーマンミラーはビルスタンフと共にアーロンチェアを作り上げたドン・チャドウィックに依頼をしました。
彼は、オリジナルのアーロンチェアの設計基準を現代の仕事とテクノロジーを考え合わせながら見直しました。
より強く洗練されたマテリアル、より操作性が良くなった調節機能、新しいフィニッシュオプション、そしてより健康的かつ、より快適な座り心地を備えることとなりました。
新型アーロンチェアとして、リメイクまたは再設計されたのではなく、リマスターされたのです。
デザイナー:ドン・チャドウィック
1936年アメリカ、カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア大学で工業デザインを学び、在学中は他の学生たちとは異なり、チャドウィックは家具に注意を向けていました。そして大学でチャールズ&レイ・イームズの講義を聴いた後、『家具は、デザイナーに、たとえインダストリアルデザイナーであっても、素材を新しい革新的な方法で使うことによって、人びとの暮らしに「真の違い」を作り出すチャンスを与えてくれる』と確信しました。
そして1974年「チャドウィック・モジュラー・シーティング」を発表。商業デザイナー協会コンクールで1位に選ばれ、以降も様々な作品を発表、受賞歴を重ねていきます。
ポスチャーフィットと背骨・腰痛の関係
アーロンチェアに取り付けられているポスチャーフィットは、ハーマンミラーがワーカーをリサーチし「チェアの前方部分に体重をかけ、長時間に渡って座ったまま働いている」という結果から開発が進められました。
いわゆる前屈みの姿勢で働く人が多く、首・肩のこり、頭痛・疲労感、腰痛などの問題を抱えていました。
前屈みにならずにまっすぐとした姿勢を保つためには、人間が立っている姿勢の時と骨盤の角度が同じくなるよう、着座時に背もたれの下方部分と骨盤の隙間をなくすサポートが重要となります。
普通ではいかに深くチェアに腰掛けたとしても隙間ができてしまいます。そこでハーマンミラーではオフィス家具メーカーとして初めて、新たな腰部のサポートを開発しました。
開発にあたっては腰痛治療の専門家でもあり、人間工学の観点から椅子を研究していたブロック・ウォーカー博士を中心に開発されました。ブロック・ウォーカー博士は飛行機、レーシングカーのコックピット開発に携わるなど、海洋産業や航空宇宙産業、モータースポーツ産業など様々な分野でコンサルタントとして活躍をしています。
事実、事故によって40箇所以上を骨折し動くことすらままならなかったインディ500のドライバーは、ウォーカーが開発したシートによって優勝した逸話もあります。
背骨が歪んでしまうことは腰痛の原因となります。腰痛を予防するためには背骨をS字にキープすることが重要となります。
そして背骨の形状は主に骨盤に左右されるため、骨盤を正しい位置でサポートすることが重要となります。
骨盤が前にずれ、前屈みの姿勢になってしまうと、立っているときに比べ約2倍の負荷が椎間板にかかってしまいます。
ポスチャーフィット機能は、背骨・骨盤を正しい位置でサポートすることで負荷を軽減し、快適な姿勢を維持してくれます。
環境への配慮
新しいアーロンチェアは再生材料39%、再生可能材料を最大91%使用しています。
アーロンチェアは1994年の発表時に持続可能性の新たな基準を設けました。
そして今回のアップデートでは、チェアの重量を約1.3キロ減らし、室内空間における化学物質の排出量が最小限であるかをテストする米国環境基準「グリーンガード」のゴールド認定を取得して、さらに一歩前進しました。